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1: 諸星カーくんφ ★ 2013/12/10(火) 00:57:02.59 ID:???
ソース
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20131206/256802/

「ワーキングプアとか、プア充とか。“プア”なんて、軽い言葉で言ってほしくないです。僕の母は、ブラック企業で働いています。でも、辞めません。なぜなら、貧困だからです」

これは、先日、ある大学で講義後のレポートに、ひとりの学生が書いていたものである。

プア――。

確かに、貧困と表現するより“軽い”。特に最近は、「プア充」なんて言葉も流行っているので、余計に軽いイメージがある。念のため補足しておく。プア充とは宗教学者の島田裕巳氏が勧めている生き方のことだ。

「年収300万円というと、『それってワーキングプアじゃない?』『貯金できないし、結婚もできない』と思うかもしれないが、今の日本では100円ショップや格安ネット通販がそろっていて、むしろ楽しく幸せに暮らしていくことができる」と、島田さんは説く。

■「本当の貧乏」ってホントにわかってますか?

でも、これは、「稼ごうと思えば、稼げるチャンスがある人」だからこそ勧められるし、受け入れられる考え方なのかもしれないと思ったりもする。

「プア充なんて、本当の貧乏がわかってないから、そんなこと言えるんだ!」

「貧困層だ」と称したこの学生は、そう思った。ワーキングプアだって、「働いても働いても、生活できない貧困な人々」って言えばいい。そんな世間への怒りをレポートに書いてきたのである。

■母はブラック企業で働いています。けど辞めません

まずはこの学生が、なぜ貧困について書いたのかを説明しておこう。

その講義では毎回、一人の人物を取り上げ健康社会学的視点から紐解いていくのだが、冒頭のレポートは本田宗一郎さんの回のものである。本田宗一郎が貧乏な家庭で育ったことについて、彼なりの意見が書かれていたのだ。

「本田宗一郎が貧乏だったというのには、とても親近感を持ちました。僕は、汚い着物だからって、友だちの家から追い返されたことはなかったけど、それに近いことはありました」

「本田宗一郎には技術があった。でも、僕には何があるんだろう? そう考えると不安になります」

「本田宗一郎の、『貧困な人は、早く自分の得意なものを発見して、大切に育てよう。それが心の支えになり、栄光への力強いバックボーンともなる』という言葉は、とても心に残りました。母は、『一生懸命勉強して、とにかく大企業に入りなさい』って言います。大企業に入れば、本田宗一郎のバックボーンとなった技術のようなモノが、僕にも見つかるのか? よくわかりません。ただ、ひとつだけわかっているのは、僕の家庭は貧困だということです」

「母は、ずっと働いています。正社員ではありません。なのに、いつも働いています。ブラック企業で働いています。でも、辞めません。なぜなら、貧困だからです。ワーキングプアとか、プア充とか。“プア”なんて、軽い言葉で言ってほしくない。貧困は……、そんな生易しいものじゃない」

(続く)

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